心身ともに疲れを癒やす夢心地の「入浴剤」の効果とは

リラックスする

お風呂に入ることは、緊張状態を解きほぐすのにとても役に立ちます。39度(冬は40度)のぬるめのお湯は、リラックス状態のときに働く副交感神経を活発にしてくれます。特に全身浴で湯船につかると、浮力によって関節や筋肉などへの負荷がグンと減り、懲りがほぐされます。また、筋肉が緩むため、脳もリラックスした状態になるのです。さらに、リラックス効果を高めるのに役立つのが入浴剤の香りと色です。香りは、一般的にラベンダーの香りにリラックス効果があると言われています。しかし、香りには人それぞれ好みがあるので、自分が心地いいと感じる香りを選ぶのが良いでしょう。色については、一般的に緊張を緩和するグリーン系か乳白色を、冷静な気持ちに戻すには鎮静作用のあるブルー系が効果的です。入浴剤を入れたお湯につかることで、驚くほど気分を一新させることができます。

↑入浴剤で心身ともにリラックスしましょう。

血行を良くする

入浴剤の中でも、炭素ガス系入浴剤は、温浴効果を高めて血流を促進するので、さら湯につかっているときよりも血液の循環がよくなります。なぜかというと、お湯に溶けた炭酸ガスは、末梢の血管に入ります。血管に入り込んだ炭酸ガス二酸化炭素)がある程度溜まってくると、体が二酸化炭素を異物とみなし、酸素を吸収しようと毛細血管が広がります。血管が広がることで血流が良くなるのです。また、温かいお湯に入っているので、温まった血液がより多く全身へと運ばれ、体の芯まで温まります。その結果、全身の新陳代謝が促進され、疲れや肩こり、冷え症などの改善といった効果が期待できます。

ほかにもたくさんの効果がある

そのほかに、乾燥からお肌を守って保湿してくれるスキン系入浴剤は、セラミドや米胚芽油などの保湿成分が配合しており、お風呂から上がった後の肌がなめらかになり、しっとりすべすべになるほか、あせもやひび割れなどの予防にも効果があります。また、洗浄効果の高い酵素系入浴剤は、パパインなどの蛋白質分解酵素が配合されており、その働きで毛穴の汚れや老廃物を洗い易くします。その結果、肌を清潔になめらかになります。また、夏などの暑い時期に向いている清涼系入浴剤は、洗剤などにも使われている炭酸水素ナトリウムを、分かり易く言えば重曹を主成分とした入浴剤です。余分な皮脂や汚れを取り除いてくれるだけではなく、入浴後のサッパリ感を持続させます。それ以外にも植物を成分とした薬用植物系などがあります。このように入浴剤には、さまざまな効果があります。

↑入浴剤の効果は入浴効果を倍増する!